2026年4月、いよいよ新年度がスタートしました。
企業にとっては新たな経営体制が発表される時期であり、株式市場でも「人事」に関するニュースが連日飛び交っています。一方で、海の向こうに目を向ければ、長期化する中東情勢と原油高が世界経済に暗い影を落とし、ドル円相場は160円の大台を前に神経質な展開を見せています。
企業ミクロの「人事」と、世界マクロの「地政学リスク」。
全く異なる2つのテーマですが、どちらも私たちの資産運用に直結する極めて重要なシグナルです。
2026年4月2日放送のラジオNIKKEI「ファイナンシャル・ジャーニー」では、前半にフィリップ証券の脇本源一氏をお迎えし、「社長交代と株価の関係」について徹底解剖。
そして後半は、アセンダントの山中康司氏と共に、トランプ大統領の動向と為替介入のデッドラインに迫りました。
🎙 番組概要
番組名:投資がわかると意識がかわる!「ファイナンシャル・ジャーニー」
放送日:2026年4月2日(木)
提供:フィリップ証券(ユアパートナー・イン・ファイナンス)
パーソナリティ:浜田 節子 氏
コメンテーター:
前半:脇本 源一 氏(フィリップ証券株式会社 取締役常務執行役員 投資銀行本部長)
後半:山中 康司 氏(株式会社アセンダント 取締役)

「わかる、かわる」をキーワードに、まるで世界を旅するようにマーケット全体の動向、アジア・アメリカを中心とする国際情勢、様々な金融商品の特徴まで、その日の取引に役立つ幅広い情報を、各分野の専門家が解りやすく解説します。
投資がわかると意識がかわる!「ファイナンシャル・ジャーニー」2026.4.2放送
パーソナリティは浜田節子
コメンテーターは山中 康司氏(アセンダント取締役)、脇本 源一氏(フィリップ証券 取締役常務執行役員 投資銀行本部長)

決算よりも株価が動く!? 脇本氏が語る「社長交代」という最大のIR

番組前半は、フィリップ証券の取締役常務執行役員であり、投資銀行本部長を務める脇本源一氏をスタジオにお迎えしました。
4月は上場企業の人事異動やトップ交代の発表が相次ぐ季節ですが、実はこれ、投資家にとって企業の未来を見通すための最強のツールになるのです。
パーソナリティの浜田節子さん(以下、浜田)と脇本源一氏(以下、脇本)の、臨場感あふれるやり取りから紐解いていきましょう。
ヴェストラ社長交代が今回のテーマです!
社長が代わると、会社の「性格」が変わる
浜田:ファイナンシャル・ジャーニー。ここからはフィリップ証券の脇本源一さんと一緒にお送りしてまいります。脇本さん、新年度もよろしくお願いいたします。さて、今回は「社長交代と株価の関係」というテーマですが、4月は上場企業の人事発表が増える時期ですよね。昨日も大きなニュースがありましたが、社長が代わることで、やはり株価は動くものなのでしょうか。
脇本:はい、結論から言うと、かなり大きく影響します。実はこれ、投資家にとっては極めて重要なシグナルなんです。極端な言い方をすれば、企業の「決算発表」よりも、「トップの人事」の方が株価を大きく動かすこともあるくらいです。
浜田:決算よりもですか!それはなぜなのでしょうか。
脇本:なぜなら、「社長=会社の戦略そのもの」だからです。投資家は、トップ人事の発表を見た瞬間に、「この会社はこれからどこに向かうんだろう」「積極的に攻めるのか、それとも守りに入るのか」というメッセージを読み取ろうとします。社長が代わるということは、会社の性格そのものがガラリと変わるくらいの強烈なインパクトを持っているのです。
決算発表は過去の成績表(数字)ですが、社長交代の発表は「未来の業績予想図」を、数字が出る前に市場へ提示するようなものだと脇本氏は語ります。では、具体的にどのような交代劇が市場で好感され、株価を押し上げるのでしょうか。
株価が急上昇する「3つのトップ交代劇」
脇本氏によれば、株価がプラスに反応する典型的なケースは「強力な改革への期待」が生まれた時だと言います。
具体的には、外部からプロ経営者を招き入れるケースや、社内で大胆な若返りを図るケースです。番組では、歴史に名を残す3つの大改革が例に挙げられました。
浜田:株価が上がるケースについて、具体例を教えていただけますか。
脇本:わかりやすい過去の例で言えば、日産自動車にカルロス・ゴーン氏が就任した時ですね。当時の日産は倒産寸前と言われていましたが、「外部から来たこの人なら、しがらみを断ち切って会社を根本から変えてくれるはずだ」という強烈な期待感から、株価は大きく評価されました。
浜田:確かに、あの時のインパクトは凄まじかったですね。
脇本:もう一つは、ソニーグループの平井一夫氏がトップに立ったケースです。当時のソニーは事業が多角化しすぎて、「結局、何をやりたい会社なのかわからない」と市場から見放されかけていました。しかし平井氏が「選択と集中」という非常にわかりやすい戦略を打ち出したことで、収益構造が見える会社へと変化し、株価は見事なV字回復を遂げました。
そして、極端かつ最大の成功例として挙げられたのが、米Apple(アップル)のスティーブ・ジョブズ氏の復帰です。当時、倒産の危機にあったAppleですが、「創業者のジョブズが戻ってきたなら、絶対に何かを変えてくれる」という市場の熱狂的な期待が、その後の長期的な株価の大躍進へと繋がりました。
脇本:ポイントは、「明確な成長ストーリーが描けるかどうか」です。
なぜこの人を選んだのか、この人は何を変えようとしているのか。これが市場にスッと落ちれば株価は上がります。逆に「これから全社一丸となって頑張ります」程度の無難なコメントだと、投資家からは「それ、前の社長も同じこと言ってたよね?」と見透かされてしまい、評価には繋がりません。
株価が下がるケース:不祥事と「無難すぎる人事」の罠
一方で、社長交代がネガティブに受け止められ、株価が下落してしまうケースもあります。
浜田:逆に、株価が下がってしまうのはどのような時でしょうか。
脇本:一番多いのは、トラブルによる交代です。不祥事の発覚や、急激な業績悪化の責任をとって突然辞任するようなケースですね。
過去の東芝などの例を見てもわかる通り、不祥事に伴うトップ交代は市場の不信感を増幅させ、「まだ何か隠れた問題が続いているのではないか」と疑心暗鬼にさせます。この場合、新しく「誰がなるか」よりも、「なぜ前の社長が辞めたか」というネガティブな理由の方が重く見られてしまうのです。
そして脇本氏は、投資家が見落としがちな「もう一つの株価下落パターン」を指摘します。それが「無難すぎる内部昇格」です。
脇本:実は意外と多いのが、「期待外れの人事」で株価が下がるパターンです。
市場が「そろそろ会社を大きく変革してほしい」と期待していたのに、フタを開けてみたら前社長の右腕がそのまま内部昇格するような、いわゆる無難な人事だった場合ですね。
浜田:内部昇格って、会社としては「安定・安心」というイメージがありますが、ダメなのでしょうか?
脇本:短期的には安心に見えます。
しかし、投資家というのは結構わがままな生き物でして。「安定はしてほしいけれど、企業としては大きく成長もしてほしい」と常に求めているんです。無難な交代だと「これまでの成長ストーリーから何も変わらないんだな」と見なされ、変革への期待と現実とのギャップから、失望売りを招くことになります。
「何もしていないのに期待だけで買われる新社長」がいる一方で、「まだ何も失敗していないのに、無難すぎるという理由だけで売られてしまう新社長」がいる。株式市場という世界の厳しさが浮き彫りになる解説でした。



交代して、株価下がるとカッコ悪い、、、
投資家が見極めるべき「3つのチェックポイント」


最後に、私たちが人事ニュースを見た際にチェックすべきポイントがまとめられました。
- なぜ交代したのか?(理由):ポジティブなバトンタッチか、ネガティブな引責辞任か。
- 後任は誰か?(実績と出自):外部からの招聘か、内部昇格か。過去にどのような実績(火中の栗を拾った経験など)を持っている人物か。
- メッセージは何か?(会社の方向性):新社長の就任コメントから、今後の「成長路線」「再建路線」「現状維持」のどれを目指しているのかを読み解く。
脇本:社長交代は、単なるニュースではなく「企業の未来のシナリオ」であり、最大のIR情報です。過去の実績ではなく「将来への期待」で株価が動く巨大なイベントです。人事発表を見た時に「この会社はこれからどう変わっていくのか」と思考を巡らせるだけで、皆様の投資の解像度は一気に上がるはずです。
春の新体制発表ラッシュ。単に名前が変わったと読み流すのではなく、その裏にある企業のメッセージを読み解くことが、私たち投資家にとっての第一歩と言えそうです。
フィリップ証券からのお知らせ:欧州通貨ブートキャンプ


ここで、フィリップ証券から投資家の皆様へ、相場を読み解く力を鍛える無料オンラインセミナーのお知らせです。
【無料ウェブセミナー:欧州通貨ブートキャンプ】
中東情勢やアメリカの政策金利に注目が集まる中、世界経済のもう一つの巨大な柱である「欧州」の動向を理解することは、投資戦略において非常に重要です。本セミナーでは、フィリップ証券のセミナーやレポートでおなじみの松崎芳子さんを講師に迎え、ヨーロッパ中央銀行(ECB)やイギリス中央銀行(BOE)の金融政策、そして独自の歴史的背景を軸に、「なぜその時、為替相場が動くのか」をご自身の頭で判断できる力を養います。
- 第2回テーマ:ユーロは理屈、ポンドは衝動 ~中央銀行から読む相場~
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- 開催形式:ウェブ限定(参加無料)
- 申込方法:フィリップ証券の公式ホームページ、またはファイナンシャル・ジャーニーの番組コーナーサイトのバナーよりお申し込みください。
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※本セミナーでは、当社が取り扱う金融商品の勧誘を行う場合がございます。投資元本以上の損失が生じる恐れがある商品もございますので、契約締結前交付書面をよくご確認の上、お取引ください。
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長期化するイラン情勢と「160円の防衛線」。為替介入リスクの最前線


番組後半は、アセンダント取締役の山中康司さんをお迎えし、世界経済を揺るがす地政学リスクと、緊迫するドル円相場の動向について徹底的な実況解説が行われました。
約1ヶ月前に始まったイスラエルとイランの直接的な軍事衝突。当初は「短期決戦で終わるのではないか」という楽観的な見方もありましたが、事態は泥沼化の様相を呈しています。
浜田:ここからはアセンダント取締役の山中康司さんと一緒にお送りしてまいります。山中さん、新年度もよろしくお願いいたします。まず、イラン戦争終結への期待と現状について伺いたいのですが、思ったよりも長引いていますね。
山中:はい。1ヶ月前の放送の時から未だに戦闘が続いており、市場の予想以上に長期化しています。金融市場がこのイラン情勢で最も気にしているのは、一にも二にも「原油価格の動向」です。



この前、高速道路のガソリンスタンドでは1リットル200円でした、、、
原油高が引き起こす「負の連鎖」と、トランプ大統領の焦り


山中氏によれば、原油価格の高止まりは、世界経済にドミノ倒しのような悪影響(負の連鎖)をもたらしていると言います。
山中:原油が高止まりすることで、まず企業の収益が圧迫され、株式市場が下落します。同時にあらゆるモノの値段が上がるため「インフレ懸念」が再燃し、それを抑え込むために金利が上昇します。
本来であれば緩和路線に向かうはずだった米国の金利が上昇に転じることで、日米金利差が意識され、為替は「ドル高・円安」へと振れる。
さらに有事の際の逃避資金もドルに向かっているため、現在のマーケットは「株安・金利上昇・猛烈な米ドル高」という非常に厳しい状況にあります。
さらに直近では、イランの支援を受けるイエメンの武装組織「フーシ派」がイスラエルへの攻撃を激化させており、紅海の入り口であるマンデブ海峡の封鎖リスクまで浮上しています。原油の供給網に対する不安は拭えません。
山中:ただ、この状況が長引いて一番困っているのは、実はアメリカのトランプ大統領なんです。
現在、第2期政権目に入っていますが、ガソリン価格の高騰などが響き、彼の支持率は過去最低レベルまで落ち込んでいます。ある世論調査機関のデータでは、支持率が33%という危険水域にまで低下しています。
今年には中間選挙も控えており、トランプ氏としてはここで事態を収拾してアピールしたいという強い思惑があります。
番組放送日にはトランプ大統領による国民向けの演説が予定されており、そこで「戦争の早期終結」に向けたどのような道筋が示されるかが、マーケットの最大の焦点となっています。
日本の原油備蓄「8ヶ月分」のリアルな実態とは
一方、エネルギーを中東に依存する日本にとっても、事態の長期化は死活問題です。政府は原油の国家備蓄を放出するなどの対策をとっていますが、安心はできません。
山中:よくニュースなどで「日本には原油の備蓄が8ヶ月分あるから当面は大丈夫」と言われますが、これはカウントの仕方によるもので、実はかなり怪しい数字なんです。
民間の備蓄というのは、言い方を変えれば単なる「企業の在庫」に過ぎません。EIA(米国エネルギー情報局)などの統計から厳密に逆算すると、実質的に国としてコントロールできる備蓄は「100日分強」しかないのではないか、とも言われています。
つまり、あと2〜3ヶ月もこの異常事態が長引けば、日本のエネルギー供給は本当に深刻な危機に陥る可能性があるのです。
「日本のみならず、世界中がこれ以上の長期化は許容できない限界点に近づいている」と山中氏は警鐘を鳴らします。
160円突破なら「実弾介入」確実か?三村財務官の強烈な牽制


話題は、1ドル158円台後半で推移する神経質な為替相場(ドル円)へと移ります。インフレと原油高のダブルパンチに苦しむ日本経済にとって、これ以上の円安はなんとしても阻止したいところです。
浜田:足元の為替は1ドル158円60銭台ですが、今後の動きをどう見ていらっしゃいますか?
山中:今週初めに、一時160円台半ばまで円安が急進行した場面がありました。その際、財務省の三村財務官が「そろそろ断固たる措置も必要」という極めて強いトーンの牽制発言を行いました。
浜田:この「断固たる措置」というのは、かなり強い言葉ですね。
山中:はい。事実上の「介入宣言」に等しい言葉です。
三村財務官がこの言葉を使ったのは初めてのことです。前回、この「断固たる措置」という言葉が飛び出した2024年7月には、直後に実際に大規模な為替介入(実弾介入)が行われました。市場参加者はその過去を鮮明に記憶しているため、「160円台後半〜161円にタッチすれば、間違いなく介入が来る」と強烈に警戒しています。
介入への強い警戒感と、トランプ大統領の演説による事態好転へのわずかな期待が入り交じり、上値は重くなっています。しかし一方で、4月という新年度特有の「日本企業による実需のドル買い決済」も旺盛に出ているため、158円台前半で底堅く推移しているのが現状です。
山中:今日のトランプ大統領の演説がそれほど変な内容(戦闘継続の煽りなど)でなければ、早期終結への期待から株高に振れ、為替もやや円高気味に推移していくのではないかと見ています。
トランプ氏の一挙手一投足に世界中が振り回される状況ですが、早くこの混乱に終止符が打たれることを願うばかりです。



早く落ち着いてくれないかな
まとめ:マクロの波を読み、最適な環境で「投資の旅」をサバイブしよう


いかがでしたでしょうか。2026年4月2日放送の「ファイナンシャル・ジャーニー」では、脇本氏による「人事から読み解くミクロの企業分析」と、山中氏による「地政学リスクから読み解くマクロの為替分析」という、非常に濃密な2つの視点が提供されました。
企業が打ち出す「未来のシナリオ(新社長)」を正しく評価し、同時に世界経済を揺るがす「原油と為替の波」を冷静に見極める。この両輪の視点を持つことこそが、激動の相場を生き抜くための絶対条件です。
「投資がわかると意識が変わる。意識が変わると世界が変わる。」
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