投資がわかると意識がかわる!「ファイナンシャル・ジャーニー」2026.1.8放送|2026年の日本株と円相場を“サイクル”で読む

ラジオNIKKEIで放送されている投資情報番組「ファイナンシャル・ジャーニー」。

2026年1月8日放送回は、新年らしく“相場の地図”を広げてからスタートする内容でした。

前半は、フィリップ証券 リサーチ部長の笹木和弘さんが「2026年の日本株市場を取り巻くサイクル」を解説。後半は、アセンダント取締役の山中康司さんが「2026年の円相場」について、金利差・介入・米国政治の空気感まで含めて読み解きます。

結論を急がず、波(サイクル)を重ねて“今年の注意点”を浮かび上がらせる――年初に一度聴いておきたい回でした。

🎙 番組概要

番組名:ファイナンシャル・ジャーニー
放送日時:2026年1月8日(木)8:30〜8:49
放送局:ラジオNIKKEI第1
提供:フィリップ証券
パーソナリティ:浜田節子
出演:
・笹木 和弘(フィリップ証券 リサーチ部長)
・山中 康司(アセンダント 取締役)


目次

今回の放送テーマ:2026年の相場を“サイクル”で俯瞰する

新年最初のゲストとして迎えたのが、笹木和弘さん。

「笹木さん、おはようございます。今年もよろしくお願いいたします」

「おはようございます。今年もよろしくお願いいたします」

ここから前半は、日本株の話。

切り口はズバリ「2026年の日本株市場を取り巻くサイクル」です。

日本株:相場格言「馬尻下がり」とどう向き合うか

冒頭、浜田さんが“年初の景色”を共有します。

大発会の5日に続き、6日も大幅高。好調なスタート。とはいえ、日中関係の悪化懸念など、引っかかる材料もある。

そこで出てくるのが、相場格言。

午年は「馬尻下がり」と言われるけれど、2026年はどう見るのか――。

笹木さんの返しは、いきなり強気・弱気の断定ではありません。

「市場関係者の多くは、相場格言に反して“尻上がりの年末高”を予想しているようです。年末に日経平均が6万円を超えると予想する方もいる、と」

ただし、続く一言がこの回の“背骨”でした。

「相場格言は当たるかどうかというより、相場の世界の先人が代々言い伝えてきたアドバイス。参考にすることが重要だと思っています」

「特に相場格言が弱気な時ほど、謙虚に耳を傾けて、過度にリスクを取りすぎないように心がけることが大事でしょう」

“怖がらせて終わり”でもなく、“期待だけを煽る”でもない。聞き手の背筋を整えてから、本題のサイクルの話に入っていきます。

そして笹木さんは、核心を口にします。

「2026年の日本株市場には、気をつけるべき景気循環の波や相場サイクルが待ち受けている」

「相場格言どおりに、年の後半が前半よりも弱い“尻下がり”になる可能性はかなりある、と一応見ています」

浜田さんが受け取って、次の質問へ。

「今後気をつけるべき景気循環の波、相場サイクルはどのようなものなんでしょう?」


2026年の日本株を揺らす「三つの波」

1)景気循環:短期波(キチン)とシリコンサイクルの警戒

笹木さんは「大きく分けると三つあります」と区切って説明します。

まず一つ目が景気循環の波。ここがラジオなのに、わりと理屈で押してくるのが面白いところです。
景気循環には四つの波がある、という定番の整理。

技術革新に起因する長い波、建設・不動産投資の波、設備投資の波、そして在庫循環の短い波。

浜田さんが自然に相づちを入れます。

「景気循環、いろんな波があるんですね」

「そうですね」

さらに笹木さんは、投資家が体感しやすい“現代版の短期波”として、半導体のシリコンサイクルも挙げます。

そして話題は、生成AIへ。

「生成AIのChatGPTが出てきた2022年11月近辺、このあたりが底じゃないかという見方が有力」

「もうすでに三年以上。平均40か月とすると、今年(2026年)はピークアウトを警戒しなきゃいけない時期ではないか」

ここは、投資家が“いま手触り”で理解しやすいポイントでした。

AIが盛り上がる、半導体が強い。

けれど、サイクルで見れば「盛り上がってから何年経った?」が問われる。

熱量の話を、時間軸の話に戻す――笹木さんの解説はそこが一貫しています。


2)米国政治:大統領選挙の4年サイクルと中間選挙の年

二つ目は、米国大統領選挙の四年サイクル。

笹木さんはS&P500の長期データ(1965年〜2025年)を例に、任期ごとの平均騰落率を紹介します。

ここで強調されるのが、任期2年目=中間選挙の年の弱さ。

「中間選挙の年のパフォーマンスが際立って悪い」

そして、記憶に新しい具体例として2018年と2022年が挙げられます。

米中摩擦、急激な利上げとインフレとの闘い。

“中間選挙の年に材料が噴き出す”というより、“もともと不安定になりやすい年に、材料が相場を揺らす”という肌感覚に近い説明でした。

浜田さんも、噛みしめるように一言。

「頭に留めておきたいですね」


3)暗号資産:ビットコインの4年サイクルが重なるとき

三つ目は、暗号資産ビットコインのサイクル。

半減期を軸にした約4年周期があり、半減期後しばらく上昇、その後に反転、そして底打ち…という“経験則”が語られます。

ここからの笹木さんの見立てが、番組の緊張感を上げます。

2018年、2022年――米国の中間選挙の年は、ビットコイン価格の下落が目立った年でもあった。

「米国株市場の弱さ」と「ビットコインの4年サイクルのうち弱気な1年」がシンクロした場合、日本株も影響を受けざるを得ない。

つまり、2026年は「複数の逆風が重なる年」になり得る。

それが、午年の相場格言の“尻下がり”と重なる可能性がある――そんな構図が描かれます。


それでも日本株が“尻上がり”になる条件

ここまで聞くと、どうしても慎重ムードが強くなります。

そこで浜田さんが、聞き手が一番知りたい質問を投げます。

「それでは、日本株市場が尻上がりとなるための強い買い要因としては、どういうことが考えられますでしょうか」

笹木さんが挙げた“切り札”は、国内政治の動き。

「強力な切り札としては、高市首相が衆議院の解散総選挙に打って出ること」

通常国会の終了時期(6月下旬)にも触れつつ、そこから具体的な話が出やすくなる、と示唆します。

浜田さんも、スタジオの空気を少し明るくして言います。

「今、高市政権、支持率高いですよね」

「そうなんですよ」

選挙で与党が圧勝し長期政権の基盤ができれば、年末に向けて「高市トレード2.0」のような動きが出る可能性がある。

ただし、笹木さんはここでも“甘い話だけ”では終わらせません。

財政支出拡大を伴う成長戦略は、長期金利上昇やインフレ加速につながりやすい。

その副作用を抑えるには日銀の利上げ継続も不可欠だが、それは株価に逆風になりやすい面もある。

期待と副作用が同居する――だからこそ、サイクルで見る必要がある。そんな流れでした。


ここで番組は一旦ブレイク:フィリップ証券のお知らせ

出典:フィリップ証券

CM枠では、フィリップ証券の「フィリップMT5」に関するキャンペーンが案内されました。

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番組内の言葉の流れとしては、ここで“投資を実際にやるなら環境も整えよう”という空気に切り替わります。

対面営業・オンライン法人営業・上場支援など、「お客様に合った提案が可能」というブランドメッセージも織り込まれ、番組テーマの「わかる変わる」に着地していく構成でした。


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後半テーマ:2026年の円相場をどう見るか

CM明け、スタジオに迎えられたのが山中康司さん。

ここからは、2026年の円相場。

まずは前年の振り返りから入ります。

浜田さんが状況を整理します。

「昨年は、ドル円が年初と年末でおおむね同じ水準で終えた」

山中さんの返しが、いかにも“チャートを見る人”の言い回しです。

「年足で見ると、1年かけて行って来い。下ヒゲが長い形」

そして、単年の形だけで判断しない姿勢も添えます。

日足や週足とは違い、年足の形は評価が難しい部分もある。

その上で、過去の動きに特徴がある、と話が続いていきます。


政権とドル円:共和党は低ボラ、民主党は高ボラ?

山中さんが面白い視点として挙げたのが、政権と為替の“クセ”。

最近は4年ごとに政権が入れ替わりやすい。政権が変わると方向も変わりやすい。

バイデン政権の4年はドル高に振れた一方、トランプ政権はドル安方向に行きやすいのでは、という見立て。

さらに、トランプ政権1期目は年足が4年連続で陰線だった、バイデン政権は4年連続で陽線だった、という対比。

加えて、共和党政権ではボラティリティが低く、民主党政権では高いことが多い――という“体感ベースの法則”が語られます。

山中さんは、2022年の38円レンジにも触れ、近年がいかに動きすぎだったかを印象づけます。

これが後半の結論、「2026年は意外と動かない年になるかもしれない」につながっていきます。


最大材料は日米金利差の縮小:市場は“無視しすぎ”かもしれない

山中さんが強調したのは、日米金利差縮小が十分織り込まれていない、という点。

2025年は日米金利差が1.25%縮小(FRBの利下げと日銀の利上げ)。

それでも相場の反応は鈍い。だからこそ、2026年は“どこかで効いてくる”可能性を見ておく必要がある。

FRBは1月は動かず、3月・夏頃に利下げ、最終的に3〜3.25%あたり――というイメージ。

一方、日銀は7月会合で1%へ、円安が進めば前倒しもあり得る。年末にもう一回で1.25%――という見立て。

さらに、日銀の中立金利の下限で終わるより「中に入れてくる」可能性にも言及し、利上げが一回で終わらないかもしれない、という含みを持たせます。


為替介入の現場感:160円だけじゃなく、158〜159円の“電話”

後半で一気に“現場っぽさ”が増したのが介入の話です。

片山財務相の発言トーンが強まっている、という前提から、マーケットの共通認識として「160円の大台は介入が出る」という見方がある。

ただし、山中さんは“みんなが見ている節目”の難しさも語ります。

160円だと予想されすぎる。

だから、手前の158〜159円で動く可能性、あるいは160円は何もなく161円でドーンと来る可能性――このあたりの揺さぶりが、ラジオで聞くと妙にリアルです。

浜田さんが確認します。

「次の動きとしては、レートチェック…」

山中さん「そうですね。電話が鳴る。158円から159円の間かなと思ってます」

投資家としては、数字が具体的だと“備え方”がはっきりします。

この回が「ヒントを持ち帰れる回」になっている理由の一つです。


中間選挙と“自作自演相場”:秋に向けて株価演出があるか

さらに話題は、米国の中間選挙へ。

笹木さんの前半パートと呼応する形で、山中さんも「中間選挙の年」を重要テーマとして扱います。

対中関税の期限がちょうど中間選挙の頃に重なる、という話が出てきて、そこに向けた外交・金融政策の組み合わせ次第で、相場が“演出”される可能性もある、と。

山中さんが口にした表現が印象的でした。

「米国株、一旦下げておいて、秋に向けてぐいぐい上げていくような、自作自演相場みたいのがあるかもしれない」

浜田さんも思わず受けます。

「株価の演出があるかもしれない」

この軽い掛け合いの中に、相場の怖さが混じる。

だからこそ“レンジ観”と“警戒ポイント”の両方が必要になる、という流れです。


2026年ドル円の想定レンジ:145〜160円、意外と平均的

総合的な見立てとして、山中さんはドル円の想定レンジを145〜160円と提示します。

「15円レンジって、過去の値幅からすると意外と平均的」

「最近の動きに慣れていると狭く感じるかもしれないけれど、長い目で見ると普通」

そして、締めの一言。

「今年は意外と動かない年になるかなと思ってます」

最後に雇用統計の話も出ました。JOLTSやADPが弱い、雇用が弱いならドル安要因になり得る――。

「今日は、フィリップ証券 リサーチ部長の笹木和弘さん、アセンダント取締役の山中康司さんと共にお送りしました」

「このコーナーは、わかる変わるのフィリップ証券の提供でお送りしました」


まとめ:2026年は“サイクルが重なる年”。だから、姿勢を崩さない

2026年1月8日放送の「ファイナンシャル・ジャーニー」は、年初にありがちな“勢いの予想”ではなく、相場の骨格を整える回でした。

前半の笹木和弘さんは、日本株を取り巻く三つのサイクルを提示し、「午年=馬尻下がり」という格言を“先人の注意喚起”として受け止める姿勢を強調。

後半の山中康司さんは、政権と為替のクセ、日米金利差縮小の効き方、為替介入の現場感を重ね、145〜160円レンジという現実的な見通しを示しました。

相場を当てにいく前に、まずは相場に振り回されない姿勢を作る。

そのために必要なのが、今回のキーワードだった「サイクル思考」なのだと思います。

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