若きアントレプレナーはなぜ次々と上場するのか|起業家の思考と投資のヒント【ファイナンシャル・ジャーニー要約】

ラジオNIKKEI「ファイナンシャル・ジャーニー」。

今回の放送では、ここ数年で急速に存在感を高めている「アントレプレナー」という存在にスポットが当てられました。

若くして起業し、これまでにないスピード感で事業を成長させ、株式市場に登場する経営者たち。

「最近、本当に増えましたよね」

そんな実感を多くのリスナーが抱く中で、なぜ今、こうした若い経営者が次々と上場を果たしているのか。その背景には何があり、彼らはどんな思考で事業を動かしているのか。

前半はフィリップ証券の脇本源一さんが、資本市場の視点から全体像を整理。後半ではOne Purpose代表取締役の明石知樹さんが、日々アントレプレナーと向き合う立場から、リアルな思考や行動原理を語ります。ラジオの空気感をそのままに、今回の放送を振り返ります。

🎙 番組概要

出典:ラジオNIKKEI

番組名:ファイナンシャル・ジャーニー
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週木曜日 8:30~8:49
提供:フィリップ証券
パーソナリティ:浜田節子
出演者:
・脇本源一さん(フィリップ証券 取締役常務執行役員 投資銀行本部長)
・明石知樹さん(One Purpose代表取締役)


目次

「アントレプレナー」という言葉が特別でなくなった理由

番組冒頭、浜田節子さんは落ち着いたトーンで話を切り出します。

最近よく耳にする「アントレプレナー」という言葉。

起業家や経営者を指す言葉ではあるものの、どこか特別な存在のようにも感じられます。

「具体的には、どういう方たちなんでしょうか?」

この問いに対し、脇本源一さんは少し言葉を選びながら答えます。

アントレプレナーとは、単に会社を経営する人ではなく、革新的なアイデアによって新しい市場を切り拓き、成長を続けていく存在。既存の業界慣習や常識にとらわれず、価値そのものを再定義していく経営者像です。

この説明に、浜田さんも「なるほど」と頷きます。

今やこの言葉が珍しく感じられなくなった背景には、社会全体の変化があります。


ヴェストラ

アントレプレナーについて、整理

アントレプレナーというのは、若くして起業し、新しいアイデアで市場を切り拓いていく経営者のこと。従来の常識にとらわれず、スピード感を持って事業を成長させていくのが特徴です。

なぜ今、若い起業家が次々と生まれているのか

脇本さんの話は、自然と環境面の変化へと進んでいきます。

まず大きいのが、IT、DX、AIといったデジタル技術の進歩です。

かつては多額の初期投資や大規模な人員が必要だったビジネスが、今ではアイデアとパソコンさえあれば始められる時代になりました。

さらにコロナ禍を経て、リモートワークが一般化したことも決定的でした。

人材採用は全国、場合によっては海外まで視野に入るようになり、営業活動もオンラインで完結するケースが増えました。オフィスを大都市に構える必要性も薄れ、経営コストそのものが圧縮されています。

脇本さんは「お金がなくても創業できる環境が整った」と表現します。

浜田さんも「確かに、昔とは全然違いますよね」と応じ、リスナーの実感とも重なる場面です。


若い社長の上場は本当に増えているのか

ここで話題は、数字の話へと移ります。

「感覚的には若い経営者が増えているように感じますが、実際はどうなんでしょうか?」

浜田さんの問いに、脇本さんは冷静にデータを示します。

新規上場企業の社長の平均年齢は、おおむね50代前半で推移しています。一方、日本全体の企業経営者の平均年齢は60歳を超えており、もともと上場企業のトップは若い傾向にあります。

ただし近年は、20代や30代で上場を果たす事例が相次いで注目されるようになりました。その結果、「若い経営者が増えている」という印象が強くなっているのだといいます。


若手アントレプレナー企業に共通する経営スタイル

では、若い経営者が率いる上場企業にはどんな共通点があるのでしょうか。

脇本さんが挙げたのは、IT、DX、AIといった分野への強い関与です。

これらの領域は短期間での成長が可能で、設立から上場までのスピードも非常に速い。

また、ベンチャーキャピタルからの資金供給が活発である点も重要です。若い経営者であっても、早い段階で多額の資金を調達し、上場に向けた体制を整えやすい環境があります。

組織づくりの面では、年功序列ではなく成果主義を重視し、フラットでオープンな文化を持つ企業が多いのも特徴です。

SNSやオンラインコミュニティを活用し、低コストで熱量の高いユーザーやファンを獲得していく。そのスピード感と柔軟性が、急成長を支えています。

番組では、タイミーやアビレンといった具体的な企業名も挙げられました。

デジタル技術を武器に、スピーディに事業を展開し、市場から成長期待を集める。今の時代を象徴する姿です。


ヴェストラ

アントレプレナー、いいなー

ここで一息|フィリップ証券からのお知らせ

出典:フィリップ証券

番組中盤、フィリップ証券からのお知らせが入ります。

FXやCFDの取引が可能な「フィリップMT5」では、対象期間中に規定の取引量を満たした方を対象にアンケートキャンペーンを実施中。

回答者の中から抽選で、自動売買ツールEA「W2Cグリッドクルーザー」がプレゼントされるとのことです。

「わかる、変わる」をブランドコンセプトに掲げるフィリップ証券は、対面営業からオンライン営業、上場支援まで幅広く対応。投資を理解することで意識が変わり、世界の見え方が変わる。そんなメッセージが、番組のトーンとも重なります。


ヴェストラ

ボクも当たりました!!感激

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アントレプレナーの思考を現場から見る

後半は、One Purpose代表取締役・明石知樹さんが登場します。

浜田さんがまず尋ねたのは、明石さんが普段どのような仕事をしているのかという点でした。

明石さんは、アントレプレナーに寄り添い、財務戦略の策定や資金調達、上場支援を行っていると説明します。

創業期から上場準備期まで、経営者の「右腕」として伴走する立場だからこそ見える景色があります。


ヴェストラ

起業には、専門的なサポーターが必要ですね

One Purpose代表取締役・明石知樹さんについて

One Purpose代表取締役の明石知樹さんは、アントレプレナーに寄り添い、財務戦略や資金調達、上場準備を支援する専門家です。創業期から上場準備期にかけて、経営者の意思決定を支え、企業が健全に成長するための土台づくりを担っています。

未来起点で考えるということ

明石さんがまず挙げたキーワードは「未来起点」。

アントレプレナーは、未来のありたい世界を描き、そこから逆算して今やるべきことを決めます。

現在の延長線ではなく、未来から今を見る。この視点が、事業のスピードと方向性を決定づけます。

加えて重要なのが市場選択です。市場規模が小さければ成長の余地も限られます。

だからこそ、あえて大きな市場を選び、その中で自分たちが勝てるポジションを取る。この最初の一手が、その後の成長スピードを大きく左右します。


キラーカードと失敗の捉え方

明石さんは「キラーカード」という表現を使います。

技術でも仕組みでも顧客体験でもいい。簡単には真似できない強みを一つ作ること。

それができれば、資金調達やマーケティング、組織強化へと一気につながります。

スタートアップにとって失敗は避けられませんが、それを「高速学習の材料」と捉える点も特徴です。完璧を目指すより、まず出して、修正する。失敗が早ければ早いほど、軌道修正も効きます。


ヴェストラ

キラーカード!ポイントですね

人はビジョンに集まり、投資家は未来を見る

人材集めについても、明石さんは現場感覚を交えて語ります。

ミッションやビジョンに共感した人が集まり、若手でも大きな裁量を持って挑戦できる。

その環境が、成長を求める人材を引き寄せます。

最後に話題は、個人投資家の視点へ。

スタートアップ投資の魅力は、未来づくりに参加できること。

決算資料だけでなく、創業者インタビューやSNS発信を通じて、その企業の本気度を感じ取ることが、投資判断の質を高めます。


ヴェストラ

ここの見極めがポイントになりますね

まとめ|経営者を見る投資へ

今回のファイナンシャル・ジャーニーは、アントレプレナーという存在を通じて、投資の見方そのものを問いかける内容でした。

数字だけでなく、経営者の思考、ビジョン、行動を見る。そうした視点が、これからの投資には欠かせません。

成長企業とより深く向き合いたいと考える方は、フィリップ証券の情報環境を活用してみてはいかがでしょうか。

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