投資家必見!電力市場の未来と“生ドーナツ”経済から学ぶ需給の法則【ファイナンシャル・ジャーニー 2025/09/18放送】

📺 番組概要

番組名:ファイナンシャル・ジャーニー
放送日時:毎週木曜日 8:30〜8:49
放送局:ラジオNIKKEI第1
提供:フィリップ証券
進行:浜田節子
出演者
永堀 真(フィリップ証券 代表取締役社長)門倉 貴史(エコノミスト/BRICS経済研究所代表)

「投資は学ぶ旅である」──ラジオNIKKEIの人気番組『ファイナンシャル・ジャーニー』は、そんなテーマを掲げ、毎週異なる視点から市場を深掘りしています。

今回の放送では、前半にフィリップ証券の永堀真社長を迎え、電力市場の最前線を議論。後半はエコノミストの門倉貴史さんとともに、今アジアで広がる**“生ドーナツ”経済**を取り上げました。

一見すると全く異なる話題ですが、「需給の変化をどう捉えるか」という点で共通しており、投資家にとって示唆に富んだ内容でした。

目次

電力市場を考える(永堀 真 社長)

浜田「本日のゲストはフィリップ証券の永堀真社長です。おはようございます。」

永堀「おはようございます。本日もよろしくお願いします。」

浜田「今日はどんなテーマでしょうか?」

永堀「これまで株式や為替を中心にお話ししてきましたが、今日は“電力市場”について取り上げたいと思います。」


🌏 温暖化とエネルギー構成

永堀「今年の夏は平年より2.36度高かったそうです。

温暖化の主因は温室効果ガスの増加で、その大半は化石燃料の燃焼による二酸化炭素です。

日本の発電構成を見ますと、約70%が火力、原子力と水力がそれぞれ1割程度、残りが再エネとなっています。」

浜田「なるほど。電力需要は増える一方ですよね。」

永堀「ええ。AIやブロックチェーンなどデータ量を伴う新技術の普及は、膨大な電力を消費します。

そのため世界中でデータセンターが建設され、需給はさらに複雑化しています。」


💡 欧州の先行事例

永堀「日本では2016年にJPXが全面自由化されましたが、欧州は10年ほど先行しています。

再エネ比率は主要国で40%前後。

ここで問題になるのが、再エネは天候や時間帯によって発電が不安定だということ。

そこで蓄電が注目され、昼に安く電力を買って蓄電し、夜に高く売る。

いわば“電力のアービトラージ”です。」

浜田「まさに市場取引ですね。」

永堀「さらに欧州では電力先物市場が現物の13倍に拡大しました。

発電会社や小売会社だけでなく、鉄鋼や自動車といった電力多消費企業もリスクヘッジに活用しています。」


📊 日本市場の現状と課題

永堀「日本は電力需要が世界で第5位。

2019年頃から現物市場は年300テラワットアワー規模に拡大し、先物市場も2024年に100テラワットアワーに到達。ここ3年間で年3倍ペースの成長です。

ですが欧州全体と比べるとまだ1%以下。大きな伸びしろがあります。」

浜田「課題もあるのでしょうか?」

永堀「はい。ひとつは“ヘッジ会計”。

電力は保存できないため、将来の予定取引をどこまで認めるかが焦点です。

もうひとつは“認知度”。ただし外国人投資家の参入で流動性は改善しており、時間の問題でしょう。」


⚡ 投資家にとってのヒント

  • インフラ:蓄電池、送電設備、変換装置
  • 需給調整:デマンドレスポンス、VPP(仮想発電所)
  • 市場基盤:先物市場、清算機関、価格予測AI
  • 日本の特殊性:島国であること、東西周波数差、燃料輸入依存──これらの構造的“歪み”が取引機会になる

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🍩 アジアで広がる“生ドーナツ”ブーム(門倉 貴史 氏)

浜田「続いては少し甘い話題。門倉さんとお電話がつながっています。おはようございます。」

門倉「おはようございます。よろしくお願いします。今日は“アジアでブームになっている生ドーナツ”についてお話しします。」



🍩 後半:アジアで広がる“生ドーナツ”ブーム(ゲスト:門倉 貴史 氏)

浜田「ここからはスイーツの話題です。門倉さん、おはようございます!」

門倉「おはようございます。今日はアジアで拡大している“ドーナツ市場”について取り上げます。」

浜田「日本でも“生ドーナツ”が話題ですね。」

門倉「はい。実は日本では21世紀に入って3回目のブームなんです。」


📖 日本での3度のブーム

門倉「第1次は2006年、クリスピー・クリーム・ドーナツが日本に初上陸した時。

揚げたてがガラス越しに見える演出で、連日数時間待ちの行列ができました。

第2次は2015年頃、コンビニ各社がレジ横に専用什器を置いて販売を始めたことで、日常的にドーナツが手に入る環境が整いました。

そして第3次が2022年以降、“生ドーナツ”の登場です。

高水分のしっとり生地に生クリームやバターを練り込み、ふわっと口の中で溶ける食感が特徴。

SNSで映える見た目も相まって若い世代を中心に人気が爆発しました。」

浜田「数字としてはどうなんでしょう?」

門倉「2025年には市場規模が過去最大の1,500億円に達すると予測されています。」


🌏 アジア市場への広がり

門倉「面白いのは、ブームが日本国内だけにとどまらず、東南アジアにも波及している点です。

もともと甘いものや揚げ物を好む文化があるため、ドーナツは受け入れられやすい。

そこに“インスタ映えするビジュアル”が加わり、韓国ブランドや米系チェーン、日本勢が次々と進出しています。」

浜田「日本のブランドも動いているんですね。」

門倉「そうなんです。“アイムドーナツ”は台湾台北に進出し、現地の食材を使った限定フレーバーを展開。

ミスタードーナツはシンガポールで20種類以上の定番を揃え、さらにシンガポール限定のポン・デ・リングも投入しました。

さらにグッズ戦略も重要で、マグカップやTシャツなど“ブランド体験”を伴う仕掛けを展開。

これは客単価を上げるだけでなく、ファン化にもつながっています。」


💡 投資家にとってのポイント

  • 原材料コストと為替リスク:小麦・油脂・乳製品など国際相場に左右される。為替変動も直撃。
  • SNS起点の消費拡大:短期的ブームを“継続的なファンビジネス”に転換できるか。
  • 海外展開の成否:ローカライズ戦略(現地食材・限定フレーバー)+ブランド体験(グッズ・イベント)の二軸で勝負。
  • 周辺産業への視点:製菓材料、物流・冷凍チェーン、パッケージ業界にも波及効果。

浜田「投資家としては、小売チェーンそのものだけでなく、周辺の供給網まで広く目を配る必要があるんですね。」

門倉「まさにその通りです。ドーナツブームは単なる消費トレンドではなく、“需給を制御する仕組み”という点で、エネルギー市場とも通じる部分があります。」


✅ 全体まとめ

⚡ 電力市場からの学び

  • 欧州に比べれば日本市場はまだ初期段階、だが成長速度は年3倍ペース
  • 蓄電・アービトラージ・先物ヘッジが成長の鍵
  • 構造的な歪み(島国、周波数差、燃料依存)が新たな機会に

🍩 ドーナツ市場からの学び

  • 生ドーナツの登場で第3次ブーム、市場規模は1,500億円へ
  • SNS映えとブランド体験が消費拡大の原動力
  • 海外進出はローカライズ戦略とグッズ販売が奏功

📌 投資家への共通示唆

  • テーマそのものだけでなく、周辺バリューチェーンに注目
  • 電力とドーナツ、両極端に見えるテーマも共通点は“需給変動”と“それを制御する仕組み”
  • マクロ(インフラ・エネルギー)とミクロ(消費・ブランド)の両方を組み合わせて考える視点が重要

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