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🎙番組概要
番組名:「ファイナンシャル・ジャーニー」
放送日時:毎週木曜 8:30~8:49
放送局:ラジオNIKKEI第1
提供:フィリップ証券
出演者:浜田節子(パーソナリティ)
ゲスト:脇本源一氏(フィリップ証券 取締役常務執行役員 投資銀行本部長)、田嶋智太郎氏(経済アナリスト)
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保有株がTOB対象になったらどうする?(解説:脇本源一さん)

浜田:さて今朝のテーマは「TOB」、つまり公開買付けについてです。リスナーのみなさんからも、「自分の持っている株がTOBの対象になったけど、どう判断すればいいのか分からない」という声を多くいただきます。
今日は、フィリップ証券の脇本源一さんに詳しく解説していただきます。脇本さん、おはようございます!
脇本:おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。
浜田:早速ですが、TOBにはどんな種類があるんですか?
脇本:大きく分けて3つあります。
1つ目が「大株主の株式移動」。これは、友好的なケースが多いです。
2つ目は「大株主の株式移動+市場からの買い集め」。こちらも友好的ですが、買付数が多くなります。
そして3つ目が「敵対的買収」。これは現在の経営陣との対立があるケースですね。
浜田:まず最初の、大株主の株だけが動くケース。これは一般株主にとってはどうなんでしょう?
脇本:正直に言うと、「蚊帳の外」になりがちです。
価格は時価より安いディスカウントで設定されることが多く、しかも応募しても全株売れないこともある。応募の手続きも煩雑で手間とコストがかかるんです。
浜田:それなら、市場で売る方が楽ですね。
脇本:そうですね。このケースでは、慌てて動かず、ホールドして様子を見る「生還」が賢明な判断になることが多いです。
浜田:では、2つ目の「買い集め型TOB」はどうですか?
脇本:こちらはプレミアムが付いている場合が多く、魅力的です。
ただし、公開買付け代理人の証券会社に口座を作り、現在保有している株を移して、さらにTOBに応募…という手続きが必要なんです。
浜田:なかなか手間ですね。
脇本:はい。しかも、上限株数を超えて応募が集まると、全株を買ってもらえず、一部は戻ってきます。その際にも手数料がかかる場合がありますし、トータルで1ヶ月近く時間がかかることも。
浜田:それなら市場で売ってしまった方が手軽?
脇本:まさにそこが悩みどころなんです。
TOBが発表されると株価も上がる傾向があるので、プレミアム分を市場で狙うという戦略もあります。
一方で、TOB価格の方が高いなら応募も選択肢になりますね。
浜田:3つ目の「敵対的TOB」の場合はどう考えれば?
脇本:これは一番判断が難しいです。
買付けを仕掛ける側が、企業の経営に影響を与えようとする場合、現経営陣を支持するか、新しい株主に期待するかでスタンスが分かれます。
浜田:まさに株主としての姿勢が問われますね。
脇本:はい。ただ、TOBがかかるということは、それだけ「その企業に価値がある」と買収者が見ているということです。
今すぐ売るか、それとも将来の企業価値向上に賭けて持ち続けるか。冷静な判断が求められます。

今年は、TOBのニュースが多いですね
今注目のサブコン銘柄(解説:田嶋智太郎さん)


浜田:さて、ここからは田嶋智太郎さんにバトンタッチして、今注目されている「サブコン」銘柄についてお話を伺います。
田嶋さん、おはようございます!
田嶋:おはようございます。今日もよろしくお願いします。
浜田:最近、建設関係の株が元気ですよね?
田嶋:そうなんです。特に建物の空調・電気・給排水といった専門工事、いわゆる「サブコン」銘柄が注目を集めています。



サブコンとは「サブ・コントラクター」の略
建設工事において、建築のゼネコンから仕事を受注して、空調・電気・給排水・防災などの専門工事を請け負う企業のことです。
浜田:なぜ今、サブコンなんでしょうか?
田嶋:理由はシンプルです。
バブル期に建てられたビルが改修期を迎えているんです。築30年以上の大型ビルが今、次々に防災・空調・電気設備を更新する時期に入ってきました。
浜田:なるほど、需要が一気に高まっているんですね。
田嶋:そうなんです。しかも、これらの工事には高い専門性と資格が必要。できる企業が限られていて、まさにボトルネック状態。だからこそ、その分工事単価が上がり、企業の収益にも直結しているわけです。
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インフレ耐性&内需主導で安定性が高い
- 海外リスクに振り回されがちな外需株と違い、サブコンは内需主導型セクター。
- 建設原材料費の上昇を価格転嫁できる余地もあり、インフレ環境下でも利益を出しやすい構造。
- 災害対策(耐震・防災)ニーズの高まりも追い風。
田嶋:米中摩擦や地政学リスクでマーケットが不安定なとき、こうした内需株は“避難先”としても選ばれやすいんです。
注目の企業は?


田嶋:まずは「高砂熱学工業(1961)」ですね。空調工事の業界トップで、北海道のラピダス工場のクリーンルームも手がけています。前期は営業利益が34%増、今期も2桁増益の見通しです。
浜田:ラピダス!今、日本の期待がかかる半導体プロジェクトですね。
田嶋:そうです。そしてもう一つ、「新日本空調(1952)」。三井物産系で、こちらも空調に強みを持ちます。PERは10~11倍、配当利回りは3%台後半と、割安感があります。
浜田:長期保有でも期待できそうですね。
田嶋:そうですね。他にも三機工業やダイダンといった銘柄も好調です。特にダイダンは予想利回りが4%前後と高水準。どの銘柄も内需の安定成長を背景に、今後も注目です。
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まとめ:TOB対応とサブコン株のポイント整理


**TOB(公開買付け)**は、一見チャンスにも見えますが、実際には「応募の手間」「比例配分のリスク」「手数料コスト」など、見落としがちなポイントも多く含まれます。
「どのタイプのTOBか」を見極めることが大切です(友好的・敵対的、ディスカウント・プレミアムなど)。
特にプレミアムTOBの場合でも、株価が市場で上昇することで、TOBに応募せず売却する選択肢も現実的になります。
応募条件(上限株数など)と市場価格を冷静に比較し、手間と時間のバランスを見極める判断力が求められます。
一方で、TOBは「新たな株主が企業の価値向上を見込んでいる」というサインでもあります。
将来的なバリューアップを期待するかどうかも、ホールド継続の判断軸に。
後半で紹介されたサブコン銘柄は、「空調・電気・防災・給排水」などの老朽インフラ更新需要を背景に、今後も成長が期待される分野。
バブル期の建物改修ラッシュが追い風となり、内需で収益安定+配当も堅調な企業が多い点に注目です。
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- TOB=即売りではない。応募の手間・費用・リスクを把握しよう
- サブコン=今後数年の内需を支える注目セクター
- どちらのテーマも「変化をチャンスにできるか」が鍵です!
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