番組概要
放送日:2025年5月15日(木)8:30〜8:49
出演者:浜田節子(パーソナリティ)
ゲスト:永堀真(フィリップ証券 代表取締役社長)、石田和靖(国際情勢YouTuber)
提供:フィリップ証券
放送局:ラジオNIKKEI第1
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今週のテーマ:「エンタメとマネーが交差する未来 ― 日本アニメと中東の投資戦略」

浜田:今週もファイナンシャル・ジャーニーをお送りします。このコーナーは“わかる、変わる”のフィリップ証券の提供でお届けします。
今日スタジオにお越しいただいたのは、フィリップ証券 代表取締役社長の永堀真さんです。おはようございます!
永堀:おはようございます!本日もどうぞよろしくお願いします。
浜田:ちなみに永堀さん、今日は…お誕生日だそうで!
永堀:そうなんです。5月15日、ちょっと恥ずかしいですが(笑)。
浜田:おめでとうございます!誕生日にご出演いただけるなんて、番組も光栄です!
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日本の“アニメ”は世界でどこまで通用するのか?

浜田:さて、今回のテーマは「エンタメ産業の経済的な価値」。永堀さん、いまエンタメってそんなに熱いんですか?
永堀:ええ、実は当社では先日、「アニメのデジタル証券化プロジェクト」を発表しました。
日本が世界に誇るアニメという文化を、金融の力で支えていきたいと考えています。
浜田:おお〜、アニメと金融。ちょっと意外な組み合わせですね。
永堀:でもね、アニメって経済的にも非常に大きな存在なんですよ。たとえば2022年時点で、世界のエンタメ市場の規模は150兆〜200兆円。そのうち、日本は13兆円で第3位です。
浜田:えっ…そんなに!? 石油とか半導体より大きいんですか?
永堀:はい、実はそうなんです。しかも日本の海外売上だけで4.5兆円。自動車が17兆、半導体が5兆なので、アニメはその次に来るくらいの産業になってきています。
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アニメ・ゲーム・出版…中でも一番伸びているのは?

浜田:でもエンタメっていろいろありますよね? 映画とか、ゲームとか、漫画とか。
永堀:はい、エンタメ13兆円のうち、実写映像が4兆円、アニメが2.5兆円、ゲームが4.5兆円、出版が2兆円です。
特に注目なのは、ゲーム。
海外比率が60%を超えていて、大きく伸びている分野なんですよ。
浜田:なるほど…。今の子たちはテレビよりもゲームやスマホ動画の方が身近ですしね。
永堀:まさにその通り。たとえばTikTokのようなショートムービーも非常に重要になっています。
1本が短く、ユーザーの好みに合わせてAIが最適な動画を自動で流してくれる。
視聴者が“次々見たくなる仕組み”ができあがっているんです。
浜田:たしかに…気づいたら1時間くらい経ってた、みたいなことありますもんね(笑)
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映画館のチケットが高くなってる?

浜田:でも今、動画配信サービスがこれだけ広がってるのに、映画館ってまだ人気なんですか?
永堀:そこが面白いところで、ここ5年で映画館のチケット価格が100円ほど上昇しているんです。
浜田:えっ!? ネットで見放題なのに、ですか?
永堀:逆に「リアルな体験に価値を感じる」時代になってきているんです。
ラスベガスにはスフィアという球体型の超巨大スクリーンがありますが、チケットは最安でも15,000円。それでも売れている。
浜田:すごい!人は「体験」にお金を払うようになってるんですね。
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地方を元気にするアニメの力
永堀:それに、アニメの制作は都心だけじゃなくて地方でも可能ですから、地方創生にもつながります。
たとえば“聖地巡礼”など、ファンが地方に足を運ぶことで、地域経済の活性化にも貢献できるんですよ。
浜田:なるほど、アニメって「経済」と「観光」と「文化」を全部つなげてくれるんですね。
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推し活が投資になる時代がやってきた!
中東マネーと世界経済の行方(石田和靖さん登場)


サウジの90兆円投資に見る“未来の争奪戦”【ラジオ風会話】
浜田節子:さて、ここからは国際情勢YouTuberの石田和靖さんとお電話がつながっています。石田さん、おはようございます!
石田和靖:おはようございます。よろしくお願いします!
浜田:今日お伺いしたいのは、トランプ前大統領が訪問したサウジアラビアの動きです。
ニュースで「6000億ドルの大型契約」と話題になっていましたね。
石田:そうなんです。日本円にして約90兆円の規模ですね。内容は武器だけじゃなくて、AI、ブロックチェーン、宇宙開発など、最先端分野への投資が中心です。
浜田:それって…もう“未来を買っている”って感じですね?
石田:まさに。これはサウジアラビアが掲げているビジョン2030という国家計画の一部で、石油依存からの脱却を目指して、世界中の先端技術や知財に投資しているんです。
浜田:ということは、お金を出して技術を取り込んで、自国の産業を育てようとしているわけですね。
石田:そう。しかも今回の動きはアメリカとの大型契約ですが、サウジは同時に中国とも手を組んでいます。つまり「アメリカも中国も両方と付き合う全方位外交」をとっていて、“どちらが優れているか”ではなく、“どちらから何を得るか”を冷静に見ているわけです。
浜田:うーん…まさに“資金と技術の取り合い”の時代ですね。
石田:ええ。アメリカや日本が技術を持ち、サウジなどがそれを資金で取り込む。今や「どの国がリーダーか」より、「どの国が未来を設計できるか」が問われているんです。
浜田:投資家としても、サウジのマネーがどの分野に向かうかを見ておくと、大きなヒントになりますね。
石田:おっしゃるとおりです。特にAIやブロックチェーン、宇宙産業に関するETFや関連銘柄、日本企業との連携も今後の注目ポイントですね。
浜田:ありがとうございました。未来の主導権は“どこが持つか”ではなく、“誰が仕掛けるか”ですね。
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国際情勢YouTuber石田さんの動画もシビれます
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今週のまとめ


日本のエンタメは“経済資源”に
日本のエンタメ市場は13兆円と世界3位の規模。アニメやゲームの海外売上が伸びており、今や“文化を輸出する”産業として注目されています。フィリップ証券のアニメデジタル証券化プロジェクトは、その経済的価値を金融の力でさらに広げる試みです。
鍵を握るのは「デジタル化」と「体験価値」
中国や韓国が成長する一方、日本の成長率はわずか2%。課題はデジタル化の遅れと高齢化です。しかし、TikTokや体験型シアターに見られるように、短尺動画とリアル体験の両立が、新たな消費を生み出しています。
サウジの90兆円投資に見る“未来の争奪戦”
トランプ前大統領とサウジの大型契約は、AI・ブロックチェーンなど次世代産業へのシフトを象徴。サウジは「脱・石油依存」を掲げ、影響力のある技術を世界から買い集める構え。中東マネーの動向は今後のグローバル投資のカギを握ります。⸻
次回の「ファイナンシャル・ジャーニー」もお楽しみに!