上場ってそんなに難しい?日本のIPOのリアル(ファイナンシャル・ジャーニー 3月27日放送)

目次

📻 番組概要

出典:ラジオNIKKEI
  • 番組名:「ファイナンシャル・ジャーニー」
  • 放送日時:2025年3月27日(木) 8:30~8:49
  • 放送局:ラジオNIKKEI第1
  • 提供:フィリップ証券
  • 出演者
  • 浜田節子さん(MC)
  • 脇本 源一さん(フィリップ証券 取締役常務執行役員 投資銀行本部長)
  • 田嶋智太郎さん(経済アナリスト)

ラジオNIKKEIで毎週木曜日に放送されている投資情報番組『ファイナンシャル・ジャーニー』。

最新のマーケット動向や投資に役立つトピックを、専門家の視点でわかりやすく解説してくれる人気コーナーです。

今回の放送では「IPO(新規株式公開)」にスポットを当て、日本企業が上場を目指す際に直面する“知られざるハードル”に迫りました。


🗣 IPOってどんな流れ?

まずは基本的な手続きの流れから。上場とは一体どういうものなのか、改めて脇本さんに解説していただきました。

脇本さん: 「まず会社が上場を決意したら、『主幹事証券』を見つけることが第一歩です。これが実は、最初の難関なんです。」

浜田さん: 「主幹事って、証券会社が自動的に引き受けてくれるものじゃないんですか?」

脇本さん: 「いえいえ。証券会社ごとに、受けたい業種・規模・成長性などの基準があって、“好き嫌い”があるんですよ。もちろん投資家が買いたいと思える会社でないと、引き受けにくいですしね。」

このように、IPOの入り口からすでに“選ばれる立場”になるという現実。特に近年は、証券会社のリスク回避志向も強く、上場を希望しても主幹事が見つからない「主幹事難民」が増加しているそうです。


📉 主幹事が見つからない!? “主幹事難民”の実態

浜田さん: 「『主幹事難民』という言葉は初めて聞きましたが、そんなに多いんですか?」

脇本さん: 「はい、非常に多いです。特に中小企業や成長分野ではあるけど収益が不安定な業種は、証券会社側も引き受けを慎重に検討します。投資家に売りづらいと判断されたら、最初の段階で断られることもあります。」

上場準備を始める前に、まず“門前払い”されてしまう可能性があるという厳しい現実。これは、多くの経営者が見落としがちなポイントかもしれません。


🔍 審査が通っても安心できない?

浜田さん: 「でも、仮に主幹事が見つかって、審査にも通ったら、もう安心ですよね?」

脇本さん: 「そこが最大の誤解なんです。IPOには“上場審査”と“株式の販売”という2つのハードルがあって、どちらもクリアしないといけない。審査に通っても、販売がうまくいかないと、上場できないこともあるんです。」

つまり、会社のガバナンスや経営体制が整っていても、“市場がその会社の株を買いたいかどうか”が判断材料になるということ。審査は通過したけれど、販売リスクが高いと証券会社が判断すれば、上場そのものを延期するケースもあるとのことでした。


🕓 日本のIPOは時間がかかる!

浜田さん: 「日本では、上場準備にどれくらいの期間がかかるんですか?」

脇本さん: 「一般的に4年から5年はかかります。その間に市場環境も大きく変わりますから、当初は魅力的だった事業でも、いざ上場というタイミングで“今は売りにくい”と判断されることがあるんです。」

浜田さん: 「せっかく長年準備してきたのに、それは悔しいですね。」

脇本さん: 「だから証券会社も、そうはっきり言えないこともあるんですよ。結果として“延期”という形で、経営者に受け入れてもらうケースもあるんです。」


🌍 海外のIPO事情との違い

浜田さん: 「海外と比べて、日本のIPOにはどんな違いがあるんでしょうか?」

脇本さん: 「海外では上場までのスピードが早く、1年以内に完了するケースがほとんどです。しかも最初の段階で“販売できるかどうか”を見極めてから、審査や準備に進むんです。」

この違いにより、海外では“市場性”が最初にチェックされるのに対し、日本では“社内体制”の整備が優先される傾向があり、結果として後半になって販売の難しさに直面するという構造的な問題があるとのことです。


📊 上場できる会社はわずか1〜2%

浜田さん: 「では、上場を目指した企業のうち、実際にIPOを果たせるのはどれくらいなんでしょうか?」

脇本さん: 「明確な統計はありませんが、業界感覚としては、50社〜100社に1社くらい。大手証券が主幹事についても、10社〜20社に1社程度。つまり、非常に狭き門なんです。」

上場準備に多くの時間とリソースを費やしても、その努力が実を結ぶとは限らない。これが、日本のIPOの“リアル”なのです。


🎮 ゲーム関連株に注目!田嶋アナリストの視点

後半では、経済アナリスト田嶋友太郎さんが登場。

トランプ前大統領による関税政策の再導入がマーケットの懸念材料となる中、「影響を受けにくい内需系セクター」としてゲーム関連株が注目されているという話題が取り上げられました。

  • ディー・エヌ・エー(2432):「ポケポケ」が大ヒット。業績黒字化を実現。
  • カプコン(9697):「モンスターハンターワイルズ」初週800万本突破。
  • バンダイナムコ(7832):万博でのガンダムパビリオン効果にも期待。

加えて、ゲーム開発を支えるミドルウェア企業(CRI・ミドルウェア)技術者派遣(エクストリーム)といった周辺セクターにも資金が流れているという指摘もありました。


🏦 フィリップ証券のサポート体制

番組内では、フィリップ証券が提供する幅広いサービスについても紹介がありました。

  • ネット取引が苦手な方にも、対面サポートが可能
  • 日本株、米国株、シンガポール株など豊富な商品ラインナップ
  • 相続や資産継承に関する相談にも対応
  • ブランドアンバサダーには小倉優子さんを起用

✍ まとめ

  • 日本のIPOは“審査”と“販売”の2つの関門があり、決して簡単な道ではない
  • 上場準備に4〜5年かけても、販売リスクから延期されるケースも多い
  • 海外とのプロセスの違いにより、日本では“主幹事難民”や“幻の上場”も増加
  • トランプ関税リスクを回避したい投資家は、ゲーム・IP関連銘柄に注目中

次回も、実践に役立つ投資情報をお届けします!

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📝 本記事は、ラジオNIKKEI『ファイナンシャル・ジャーニー』(2025年3月27日放送)を元に再構成した内容です。

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